伝統板・第二
松下幸之助 成功の金言365(11月) - 夕刻版
2026/11/01 (Sun) 15:16:48
【 11月1日 】
《運のある人、ない人》
・
世間で俗にいう運のある人、運のない人、
これはどちらも必要なんですよ。
みんな運のない人ばかりでも、
またみんな運のある人ばかりでも
困るんです。
それでは人間生活が成り立たない。
たとえば芝居を見てごらんなさい。
舞台で堂々と立ち回る人もいれば、
縁の下で働いている人もいる。
そのどちらも必要なんです。
そうでなければ芝居はできんのです。
芝居の必要性からいえば、
千両役者も舞台を回す人も、どちらも
同じ仕事をしていることになる。
舞台を回す人がいなければ、
千両役者が千両役者になれないのです。
だから、運のいいやつは得だなあ、
と思うことはあさはかで、
《運のある人で成功した人も、
その運命に従っているわけだし、
運の悪い人も
自分の運命に従っているわけです。
大きく見ると、どちらも必要なんです。
だから運のいい人だけを尊敬し、
運のない人を尊敬しないというのは
間違っている。
舞台裏で働いている人も、
千両役者も同じように
尊敬しなければいけない。》
また極端にいうと、
監獄で作業している人も、
議会で働いている人も、
大きく見れば一緒です。
一方は罪人という一役をもっている。
もう一方は代議士という一役を
もっているわけです。
これもわれわれの段階でいうと
議員ということになりましょう。
もう一方は悪いことをしたんだから、
罪人で監獄に入れられるけども、
しかしもっと高い次元から
人間というものを見ると、みな同じです。
平等ですよ。
人間というものに対して
そのような見方をしないと、
世の中はよくならんと思うのです。
『松下幸之助発言集第四巻』(昭和54年の発言より)
<感謝合掌 令和8年11月1日 頓首再拝>